安全重視の世の中で活躍する

情報技術を活用した製品開発を行っている現場では、組み込み系エンジニアの役割が重要になっている。新しい製品を市場に出すときに、ユーザーの視点から最も重要になっているのが安全性となっているのが現状だ。想定されるユーザーの誰もが安全に使用できなければならないというのは高い要求だが、社会的にそれが当然のようにして求められている。

その実現において総合的に活躍しているのが組み込み系エンジニアであり、製品開発に不可欠な存在となっている。製品の使用現場を想定してシステムの考案から設計、開発とテストといった一通りの仕事を担うのが組み込み系エンジニアの仕事であり、安全性についての最終確認も担っているのだ。しかし、重要なのは確認作業よりも設計の時点でユーザーを想定し、使用現場を考慮する点であり、この時点で不備があると開発が遅れることになってしまうだろう。ともすると重大な欠陥が開発中に見つかり、安全性の面で不十分として開発が中止されてしまうリスクがある。

常に使用現場を考えて、可能性のある全てのユーザーの行動を判断した上でシステムの設計を行うことが製品開発において欠かせない。その鍵を握っているのが組み込み系エンジニアであり、どのような製品であってもシステムを組み込む限りは最初から最後まで活躍する場面が与えられているのである。責任が重大なことも確かではあるものの、それがやりがいになる仕事となっている。