フィードバックを楽しめる


ユーザーからのフィードバックを受けても、なかなか仕事に反映させられない職種は多い。しかし、IT業界で働く組み込み系エンジニアはそれが業務の1つとなっているのが常である。よりよい製品を市場に送り出すためにはユーザーの使い勝手を考えることが重要であり、フィードバックを基にして製品開発を行っていくことは欠かせない。

エンジニアの立場から考えていいと考えていた仕様が、実はユーザーの視点から見ると使いづらかったり、何もプラス効果を生み出していなかったりすることはよくある。当然と考えていて特に配慮していなかった点が、トラブルを生み出しているというのもフィードバックを見てみるとよく分かるだろう。一方で、思案の末に導入したインターフェースが人気だと分かると苦労のかいがあったと喜ぶこともできるため、どのようにユーザーが感じてくれたのかを確認することが楽しみになるのである。

よかった点は次にも生かし、悪かった点は改善していくという形で仕事に生かすことができる。特にソフト面で大きな貢献をするのが組み込み系エンジニアとしては一般的であり、何ができるかを考えてメカニックとも相談していると次の製品についてのアイディアが生まれてくることもあるだろう。フィードバックを基にして色々なことを思案でき、それを先々に直接生かしていけるのは組み込みエンジニアとして働く面白みであり、率直な反応を知ることができるのがやりがいにもなる。